04.7.8 9:18 AM 作成・更新

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夏期学校に参加
1966

1966年8月、在日学生のための本国夏期学校に参加した。
「在日僑胞学生夏期学校」今は在日同胞と言うが、以前は僑胞と言っていた。
授業はソウル10日間、プサン10日間の20日間が公式。
7月29日に日韓定期船アリラン号に乗りプサンへ、
9月5日のアリラン号で日本・小倉に戻った。約40日間の韓国滞在だ。

これが韓国に滞在している間の私のユニフォームだ。
胸にワッペン、腕に「記録」(記者だったかな)腕章をつけた。これがものをいう。どんな取材もできるのだから。あ、そして安物のカメラ。
7月28日大阪発の夜行列車に乗って小倉へ。
小倉駅に着いたのが朝の7時半。
出国手続きは入官の係員が船に乗り込んで船上でするのであった。
胸につけるワッペン。これをつけて、困ったことがあれば官憲に言うと親切に助けてくれる。
アリラン号の甲板で、もう腕章をつけている。
これが乗船券、48番目に乗った。
港に着いたら、歓迎のブラスバンドが演奏してくれた。
7月30日朝早く、プサンに着いた。あれがプサンだ。10年ぶりに韓国に来た。
ソウルに着いたら、ソウルでも歓迎をしてくれた。
ソウル行き急行列車。ロシア行きの金正一さんのような特別列車ではないが、特別車両が用意された。この車両には一般乗客は乗れないし、物売りの人も入ってこれない。
これがパトカー、韓国の警察だ。(当時の。今のパトカーは格好いいよ)
ずうっと私たちを警護してくれた。

私たちの移動はバスに乗って行う。このパトカー2台がサイレンを鳴らしながら先頭を走る。他の車はすべてよけてくれて赤信号もお構いなく、ノンストップで走る。
だから、どこへ行くにも早い早い。

学校での1日  8月1日から学校生活が始まった。
私たちが勉強をする校舎はソウル大学校、ソウル工科大学校だ。
宿舎は学生寮だ。部屋にはベットが2つあり、2人ずつ泊まる。私の部屋番号は305、同じ部屋に入る人は関西大学の王清一さん(現在の京都韓国学園の理事長)。
このソウル班は238名だ。
たいてい、午前中は教室で授業をし、昼から、バスに乗って韓国のいろんなところをまわって社会勉強をする。
朝は6時に起床、ラジオ体操から一日が始まる。 授業は、韓国語、歴史、音楽などなど。そういう時代か、反共教育が多かった。
8月2日、テレビ出演。KBS-TV局、いろいろ聞かれた。
韓国在中の人たちは、日本にいる在日に大いに興味を持っているとのことだ。
そちらが私を撮るのなら、私も撮るぞと、逆に写真を撮りまくる。
8月5日、38度線近くの前線を見学。ここも軍楽が歓迎のラッパを吹いてくれた。 訓練風景を撮影。本当はこういうのは、写真に撮ってはいけないんだが。例の腕章をはめていると、誰も文句を言わない。


ソウル班と釜山班の二組に分かれた。私はソウル班の第4班だ。
この写真は第4班の人たち。いまごろ、どうしているのだろう。


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