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私の目で見たピョンヤン平壌
3(2日目)
2002年5月18-25日


ボンス(鳳岫)教会でもらった、リーフレット。
5月19日(平壌第2日目)
今日は日曜日、平壌にある教会へ行くことになっている。
あさ、6時頃目さめた。窓の外を見ると雲一つない快晴だ。
一人で外へ出た。カメラも持たず、わざとなにも持たずトレニング姿でだ。というのは一人だけの場合、なにに遭遇するかわからない。変に怪しまれるような誤解を招かないためだ。(今思うと、この時カメラを持って、撮影をしておけばよかったのにと思う)
この散歩の時に、犬に吠えられたり、それなりの体験をした。
まあ、一人だけで、うろうろするのは、正直、怖い気持ちはあった。
今度は昨日とはボトンカンに沿って、反対側の方へ歩いて行った。7時を過ぎているのに、あまり人がいない。日本でならこういうところはジョギングなどしている人が多いのだが。
魚釣りをしている人がいた。また、あみで何かをとっている人もいた。なにをとってるのかとたずねると、つりの餌をとっているとのことだった。
しずかで、のどかな、朝の散歩の場所としては最高のところだ。
8時からホテルのレストランで朝食だ。白いお粥だ。これがあっさりしておいしい。このお粥が、滞在時の朝食の定番メニューになった。
9時半頃バスに乗ってホテルを出発した。まず、ボンス(鳳岫)教会へ。行く途中の町の様子をバスの窓からビデオに収めた。
ホテルの窓から見た外。大きな木があって、景色が見えない。
朝食は白いお粥だ。あっさりしておいしい。
とうふの
いわゆる卵焼きだ。
こざかの
昼は豆腐チゲをたべた。
イカのシオカラ
ホテルから出てすぐの町のようす。市電が多い。
交通整理員、たいてい女性の人だ。
バスは、教会へ向かった。広い道だが、車はあまりない。私達を乗せたバスは気持ちよく走れる。
基督連盟が運営している温室、ビニールハウスを訪れた。 トマトやカボチャなど、作っている。
トマトがなっている。
ボンス(鳳岫)教会に着いて、先に教会の近くに連盟(朝鮮キリスト教連盟)が運営しているビニールハウスの温室を見学した。トマトやカボチャなどの野菜を栽培していた。
ボンス(鳳岫)教会には私達だけでなく、韓国から来た人も、他の国、コンゴやケニヤから来た人もいた。一通り礼拝を行った。聖歌隊の賛美歌がよかった。独唱などもあったが、それはプロといえるほどのうまさであった。
気がついたのは、牧師の胸には金日成バッチがついていなかった。他の信徒たちもバッチをつけていなかったようだけど、どうやら教会に入るときはバッチをはずすらしい。
それと、日本や韓国では「週報」という礼拝のプログラムやお知らせを記した印刷物を配るのだが、ここにはそのような物はなかった。
ビニールハウスは小高い丘にあってそこから眺める景色。
トマトをもらった。
私ももらって、このトマト日本まで持って帰った。
前牧師
バスはボンス教会の庭に入っていった。
現在の牧師
コンゴやケニヤからも来ている。
私達は一番前に座った。
牧師の説教。
私も、
聖歌隊の賛美は美しい。
聖書は同じようだ。文法は韓国のと違っていたが。
アジュモニのお祈り。その訴え、ジーンときた。
独唱、上手だ。
3人での合唱。うまい。
チルゴル(七谷)教会へ。
礼拝は終わっていたが、私達を待っていて、歓迎してくれた。
ここでも独唱や聖歌隊の美しい賛美を聞かせてもらった。
最後には、輪になって私達と手をつなぎいっしょに歌ったり踊った。
チルゴル(七谷)教会、私達を待っていた。
私達を紹介する、朴総幹事
独唱はプロ並みだ。
こちらチルゴル教会の賛美もきれいだ。
ここでも私達は一番前の席に座った。
終わり頃には、私達とみんな手をつなぎ輪になって踊った。
韓国の朝鮮日報にこんな記事がありました。
 ボンス教会とチルゴル教会、チャンチュン聖堂は“行事”がない時は静まり返る。この時、通行人が好奇心から教会の内外を見て回っても、これといった統制はしない。しかし、外国人や韓国からの客が訪れる時は状況は一変する。行事がある時は一切近寄ってはならない。聞きなれない音楽が流れ、好奇心から覗き込んだ住民が保衛部に連れて行かれることもある。
 信徒は労働党の党員から選抜する。統一戦線部所属のキリスト教団体に務める職員の家族が優先で選抜され、保衛部や人民保安省(警察)から除隊した人にも機会が与えられる。聖歌隊員は音楽を専攻した人で、思想性が優れた人、学生聖歌隊は重唱組で有名なボンス高等中学校の音楽小組が専門で出演する。公式行事に出席する“信徒”は極めて厳しく思想武装をしているため、自分の知らぬ間に本当のキリスト教信者になるということは不可能だと、脱北者(北朝鮮を脱出した住民)たちは伝える。
 牧師や伝道師などはキリスト教連盟の所属で、月給もそこからもらっている。しかし、キリスト教連盟は労働党中央委員会所属の対南部署の一つである統一戦線部第6課で管轄している。朝鮮カトリック教会や、その他の宗教団体も同じだ。

朝鮮日報 カン・チョファン記者
【教会】党員の中から「信徒」を選抜し教育させる

 平壌(ピョンヤン)にあるボンス教会(1988)とチルゴル教会(1992)は牧師と副牧師、伝道師、長老、勧士、執事、聖歌隊、夫人伝道会など、全てが整えられている。しかし、これらの人たちを純粋な宗教人と信じる朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の住民はほとんどいない。宗教組織や教会は対外行事機関として認識されている。
 平壌に教会と聖堂が建てられた時も驚く住民はほとんどいなかった。韓国をはじめとする西側諸国がこれを疑問に思っただけだ。教会を訪れた外国人たちも、「首領様の配慮で、今日も礼拝をささげることができた」という北朝鮮牧師の説教を聞いた後は、何かがおかしいと思い始める。
 ボンス教会とチルゴル教会を訪れた韓国の聖職者と信徒によれば、たまに登場する「首領様の恩恵」云々という説教だけを除けば、礼拝の過程は韓国教会のそれとさほど違わないという。朝鮮キリスト教連盟の建物に、人民と共にする首領の写真が掲げられているのは、北朝鮮住民にとって当然の常識であるが、外国人や韓国人にとっては理解に苦しむことだ。チャンチュン聖堂には神父がいないのが特徴だ。

ピョンヤン4へつづく


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